通過率1割の壁を突破する。Web制作会社への転職を成功させる「攻略法」
皆さんこんにちは、千葉県船橋市のWeb制作会社ノベルティの代表酒井です。
今回は私たちが採用活動をする中で感じている「本音」と「攻略法」をここに記します。「どんな人材を求めているか」だけでなく「こんな人は惜しい…」というポイントまで正直にお伝えします。
ノベルティに応募を考えてくれている方はもちろん、Web制作業界で転職活動中の方にはきっと役に立つ内容になっていますのでぜひ最後まで読んでみてください。
9割が脱落する書類選考の壁
日々、多くの応募書類が私たちの元に届きます(ありがとうございます!)。しかし、残念ながらその9割は書類選考の段階で脱落してしまいます。
なぜか。それは「伝える力」が欠如しているからです。
「履歴書と職務経歴書、内容が重複して面倒だな」と思う気持ちはわかります。しかし、その「面倒くささ」への向き合い方が、そのまま仕事への姿勢として透けて見えます。採用担当は内容だけでなく、「この人は丁寧な仕事をする人か」「相手のことを考えて文章を書ける人か」をチェックしています。
ここで「書類選考を通過するための具体的なポイント」を挙げます。
募集要項は最低3回は見るべし
求人情報の募集要項は最低3回は見直してください。見るだけではなく、理解しましょう。
そもそも、自分が要件を満たしているのかどうか、逆に自分の求める要件を満たしている会社なのか、提出する書類は何なのか、条件は問題ないか、など募集要項の中に、「おやおや?」な点がないかどうか確認しましょう。
自分にとって不利な内容がないかどうかはしっかりチェックしてください。少しでも気になることがあれば問合せフォーム等から遠慮せず聞いた方が、後々お互いの為になるはずです。
履歴書は「自己PR」に全集中
弊社の採用では、学歴や資格は不問です。大事なのは自己PR欄。「貴社の理念に感銘を受けました」「代表の想いに共感しました」企業のサイトから一文を抜粋したような定型文は不要です。
「入社したらどんな仕事をしたいのか」「どんな未来を目指しているのか」を、あなたの言葉で、泥臭く書いてください。間違っても「自己PR テンプレート」で検索しないでください。
近年はソフトで作成するのが一般的ですが、枠を広げてでも自己PRを書き込んでください。趣味、性格、今まで大切にしてきた価値観をできるだけ詳しくポジティブに語りましょう。
私たちはあなたのスキルと同じくらい、あなたという人間に興味があります。
必ず、辻褄を合わせる
経歴詐称は許容できませんが「良く見せる」のが上手い方は歓迎です。ただし、絶対にボロが出ないよう細心の注意を払って辻褄を合わせるようにしてください。
弊社の規模でも求人への応募は毎日のようにあり、履歴書や職務経歴書は見慣れたものです。
あれ、なんかおかしいな、、、というのはすぐに気がついてしまいます。
レスポンスは「最速」が絶対条件
書類の提出やメールの返信が遅い。これだけで「ビジネスの場に立つ準備ができていない」と判断され、不採用ボックス行きです。
技術以前の問題で損をしないでください。
「妥協」は捨てろ─ポートフォリオのタブー
デザイナーやエンジニアの採用において、ポートフォリオはあなたの「分身」です。しかし、ここで大きなミスマッチが生まれることが多々あります。
特に未経験の方に多いのが、「模写」や「スクールの課題」を実績として並べてしまうこと。
はっきり言います。それは実績ではありません。
「課題を見ただけでどこのスクール出身かわかる」ほど、私たちは同じような制作物を見てきています。渾身のポートフォリオにスクールのテンプレートをそのまま載せてしまうのは、非常にもったいないです!
評価されるポートフォリオとは
スクールの課題であっても「なぜこのアウトプットになったのか」という制作プロセスや解説が丁寧に言語化されているものは、きちんと見ています。
また、オリジナルの制作物や趣味を題材にしたものには個性が宿ります。クオリティ以上に、あなたの「思考」を見せてください。実家の八百屋、親戚の会社、友人の趣味のブログ…何でも構いません。「実在するもの」について「使う人のことを考えて」作ったものを載せてみてください。きれいに作るのではなく、使う人、見る人のことを考えて作ったことがわかると、高評価です。
1pxの妥協が、あなたの評価を左右する
特にエンジニア志望なら、コードの1行1行まで見ています。デザイナー志望なら、余白やフォントの選択に迷いがないかを見ています。
「このくらいでいいだろう」という妥協は、すべて見抜かれます。その1pxのズレ、コードの乱れ。それを放置する姿勢が、お客様の大切なサイトを任せられるかどうかの判断基準になります。妥協は墓に埋めて、今の自分が持てる全力を叩き込んでください。
採用・働き方についてよく聞かれる質問
ここまで読んでくれているあなたは、きっとノベルティの採用に興味を持ってくれているはず。そこで、ちょっと話は逸れますが、応募者の方からよく聞かれる質問について回答していきます。
選考・スキルについて
Q. 未経験者に求めているものは何ですか?
A. 最低限の基礎スキルと、将来の「伸び代」です。
ノベルティでは、ソフトが最低限使えるなどの基礎は満たしているけれど実務は初めて、という方を「未経験」と定義しています。技術力そのものより、採用後にどう成長してくれるか、どんな働き方をしてくれるかという「やる気」や「未来のイメージ」を重視します。
また、書類の書き方一つで人間性は伝わります。面接に進めるのは全体の1割以下。適当に書かず、「この人に会ってみたい」と思わせる熱量を込めてください。
Q. Webデザイン業界は人が飽和していると聞きますが、本当ですか?
A. 飽和しているのは「駆け出し」だけで、プロは常に不足しています。
答えは明確にNoです。実務経験があり、確かな技術を持つ人材はどこの企業も欲しがっています。
飽和しているのは、スクールを卒業したばかりの層です。その中で埋もれず、戦っていくために自分は何を武器とするのか。それを在学中から見定め、積極的に打ち出せる人だけが、次のステージに進めます。
働き方・環境について
Q. 最初から時短やリモート希望でも採用は可能でしょうか?
A. スキルによりますが、原則として約半年間は「出社」での研修を重視しています。
未経験の方の場合、技術の習得だけでなく、チームで円滑に動くためのコミュニケーションも重要な研修の一つだと考えているからです。
経験者の方の場合は、ご本人のスキルやチームの状況に合わせて入社すぐからのリモート勤務を許可することもあります。
時短勤務などは面接時にご相談いただければ柔軟に対応可能です。
Q. 子供がいると採用には不利になりますか?
A. 全く関係ありません。むしろ、求職者の皆様も「企業」を見極めてください。
子供がいるからと採用を躊躇うような会社は、入社後もきっと働きにくいでしょう。ノベルティでは、子供の有無は判断基準になりません。
子育てはディスアドバンテージではなく、人生の大切な時間です。会社はチームですから、いざという時は助け合うのが当たり前。今しかできない子育てを大切にしながら、プロとして選ばれる人を目指してください。
Q. 未経験で少数精鋭の制作会社に入った際、何を伸ばすべきですか?
A. まずは「任された仕事」を確実に。そして「アンテナ」を広げることです。
最初から多くのことに手を出す必要はありません。一つひとつの業務を確実に身につけ、できることを増やしていきましょう。
大手と違い、ベンチャーや少数精鋭の環境ではマルチタスクが求められます。自分の領域だけに閉じこもらず、常に会社全体の動きにアンテナを張り、チームにどう貢献できるかを探る姿勢を大切にしてください。
Q. 実務経験を積むために、クラウドソーシングを活用するのはどうですか?
A. 「スキルアップ」が目的であれば、あまりおすすめしません。
クラウドソーシングのクライアントも「プロ」に依頼しているという自覚を持つべきですが、一人で仕事をしているとどうしても技術の向上スピードが停滞し、今の自分が「できるレベル」の仕事ばかりを選んでしまいがちです。
最も成長できるのは、近くに先輩がいて、フィードバック(レビュー)をもらえる環境です。最初からフルタイムにこだわらず、アルバイトやパートからでも「プロの現場」に身を置くことを検討してみてください。
採用を決めるのは「人間性」という付加価値
ここまで技術や書類の書き方について厳しく書いてきましたが、最終的な判断基準は、やはり「人間性」です。
どれだけ天才的なスキルを持っていても、今働いてくれているチームメンバーの調和を乱す人は採用しません。逆に、技術はこれからでも、挨拶が気持ちよく、レスポンスが早く、自社のお客様に対して「何ができるか」を真剣に考えられる人は、採用します。
技術は教えれば身につきます。しかし、他者を思いやる心や、仕事に対する誠実さは、その人が生きてきた軌跡そのものです。
やる気、気合、想い、そして心遣い。
これらは時に、どんな高度な技術も上回ります。あなたがこれまで歩んできた人生のすべてを、履歴書に、ポートフォリオに、そして面接の場にぶつけてください。
この記事を読んでくれたあなたが一歩踏み出し、私たちと共に歩んでくれる日を楽しみにしています。
